あなたの説明は、なぜ分かりにくいのか?そもそも「分かる」とはどういうことなのか?そこから考えて生み出された、説明上手になるための15の法則。
著者からのコメント
会議で自分の意図をうまく述べられず、いつも損をしていると感じている人。恋人に自分の不満を十分に分かってもらえず、いつも欲求不満な人。部下に意図がうまく伝わらず、部下が思い通りに動いてくれずに困っている上司。お客様に説明するのがヘタで、お客様を誤解させたり、怒らせてしまうようなことが多い人。話し下手で友達の輪に入れない人。優秀なエンジニアなのに説明下手な人。分かりやすい授業ができなくて悩んでいる先生。本書は、そんな人たちに読んでもらいたい本です。説明責任の重要性が叫ばれる昨今、人に正確に意図を伝える説明技能は、仕事でも日常生活でも、私たちにとってますます欠かせない能力となってきています。
説明下手だった私の部下の一人に説明術のポイントをほんの3つほど助言しただけで、突然、プレゼンテーションが巧くなったという体験をしました。その部下の急成長ぶりには、私自身が驚いたほどでした。この体験が本書を執筆する動機でした。そうです、どんな説明下手な人でも説明の達人になれるのです。私自身が身につけてきた説明術のノウハウを本にまとめることは十分意義あることだと執筆に取りかかったのです。
説明上手になれば、周囲の人は、あなたの主張を「分かった」と言ってくれます。まるで周囲を希望通りに動かす魔法の杖を持ったも同然です。この魔法の杖があれば、大きな人生の支えになるでしょう。あなたも本書を読んで説明の達人になって、この人生の魔法の杖を手に入れてください。